ヾ(゜Д゜)ノ"新聞

携帯で撮影→メールで写真立てへ、ドコモが新サービス
 NTTドコモは2009年春にも、家庭用の「電子写真立てサービス」を始める。
 携帯電話で撮影した画像をメール送信すれば、無線通信機能を内蔵する電子写真立ての液晶画面に表示される仕組みだ。離れて暮らす祖父母に孫の写真を送るなど、幅広い利用を見込んでいる。
 ドコモが開発した試作機は、液晶画面がはがきより一回り大きいサイズ。電子写真立てにも受信用に個別のメールアドレスを付け、携帯電話で撮影した画像を送信すれば、ボタンが光って着信を知らせる。音声も送れるという。
 画像は1000枚程度の保存が可能で、自動的に画面が切り替わっていくスライドショー機能付き。動画も送信できる。
 電子写真立ては、コンセントに差し込むだけで、ほとんど操作する必要がなく、お年寄りでも簡単に使える。価格は2万円前後を検討している。



映画興行収入トップ10 「ポニョ」独走で152億円 邦画好調も映画館離れ
 “邦画好調、洋画苦戦”の傾向が顕著な1年となった今年の映画界。と言っても興行成績で100億円を超えたのはアニメ「崖の上のポニョ」の1本のみ。邦画上位には人気テレビドラマの劇場版やテレビ局主導の宣伝に頼った作品が並び、映画館離れを食い止めているとは言い難く“映画復権”への道のりは依然として険しそうだ。
 日本映画製作者連盟によると先月末までの邦画大手3社の興収合計は966億円で前年同期比125%と好調な数字。一方、洋画合計は744億円で前年同期比76・8%にまで落ち込んだ。洋邦総計は1710億円で前年同期比98・4%と2年連続で前年割れとなる見込み。
 今年の目玉となった宮崎駿監督の新作「崖の上のポニョ」は主題歌のヒットも追い風となり、興収額は152億円。が、300億円を突破した「千と千尋の神隠し」や、193億円を記録した「もののけ姫」には及ばなかった。76億円まで数字を伸ばし、洋・邦画合わせて2位となった「花より男子 ファイナル」、48億円で同4位の「容疑者Xの献身」はいずれもテレビドラマの劇場版。オリジナル作品で大ヒットを生み出すのは難しくなっている状況がうかがえる。
 一方、大量宣伝をバックに全国展開する大作に対抗する単館系の地道な取り組みは、いくつか実を結んだ。阪本順治監督の社会派作品「闇の子供たち」は公開当初7館からのスタートだったが、硬派なテーマに切り込む姿勢が評判を呼び97館まで上映館が増え、興収は3億円近くまで達する見込み。また、モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞した「おくりびと」(滝田洋二郎監督)は作品本意の力で、興収28億円と大健闘した。
 洋画では、今年の目玉の1作として前評判が高かった「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」が、目標額100億には遠く及ばず53億止まり。さらに、米国で興収5億ドルを突破したバットマンシリーズの新作「ダークナイト」(クリストファー・ノーラン監督)が日本では15億という散々な結果に終わった。「シリーズ最高傑作」との呼び声もあっただけに、洋画離れの一端がのぞく。
 「このまま黙って見ているわけにはいかない」(洋画系宣伝会社)と、各社は巻き返しを模索。最近取り組み始めた集客策の一つが大作の「金曜公開」だ。海外アニメで今年一番の話題作「WALL・E ウォーリー」も、この作戦で今月5日に封切られた。こうした取り組みの効果が注目される。
【邦画興行収入ベスト10】
1位『崖の上のポニョ』(東宝)        152.7億円
2位『花より男子 ファイナル』(東宝)       76.2億円
3位『容疑者Xの献身』(東宝)         48.2億円
4位『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ギラティナと氷空の花束シェイミ』(東宝) 46.7億円
5位『相棒−劇場版−絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』(東映)     42.2億円
6位『20世紀少年』(東宝)          38.5億円
7位『ザ・マジックアワー』(東宝)        38.2億円
8位『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』(東宝)  32.9億円
9位『L change the WorLd』(ワーナー)   30.7億円
10位『マリと子犬の物語』(東宝)        30.6億円
【洋画興行収入ベスト10】
1位『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』(パラマウント)     53.6億円 
2位『レッドクリフ Part1』(東宝東和/エイベックス)       43.9億円 
3位『アイ・アム・レジェンド』(ワーナー)   42.9億円 
4位『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(ギャガ/松竹)           34.7億円 
5位『ナルニア国物語第2章 カスピアン王子の角笛』(ディズニー)   29.6億円
6位『ハンコック』(ソニー)          28.7億円
7位『魔法にかけられて』(ディズニー)     27.1億円
8位『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』(ディズニー)   21.9億円
9位『スウィーニー・ドット フリート街の悪魔の理髪師』(ワーナー)   20.4億円
10位『ウォンテッド』(東宝東和)        20.1億円
         (12月14日現在、日本映画製作者連盟調べ)



日経平均、年間下落率42%で過去最大 大納会終値8859円
 30日の東京株式市場で日経平均株価終値は8859円56銭となり、前年の終値と比べて42.1%安となった。年間騰落率としては、算出開始の1949年以降で過去最大の下落率を記録した。これまでの記録はバブル経済が崩壊した1990年のマイナス38.7%だった。08年は世界的な金融不安や景気悪化に対する警戒感、外国為替市場で急速に進んだ円高・ドル安の企業業績への影響懸念などが株売りにつながった。特に9月の米証券のリーマン・ブラザーズの破綻以降は大きく売られる展開となり、10月27日には1982年10月7日以来、26年ぶりの安値となる7162円90銭まで下落した。
 東証株価指数(TOPIX)の年間騰落率はマイナス41.8%だった。



トヨタ、トップ維持も半減=年末の株式時価総額東証
 東証は30日、2008年末の株価を基にした銘柄別時価総額を発表した。トヨタ自動車は10兆0164億円で、7年連続で首位を確保したものの、前年比54.1%と大幅減。世界的な景気後退に伴う販売不振や円高で株価が急落し、前年は10兆円以上引き離していた2位との差は、約2兆円まで縮められた。 



GM金融会社に4500億円資本注入 米財務省、本体にも追加支援
 【ワシントン=米山雄介】米財務省は29日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の関連金融会社で、自動車ローンなどを扱うGMACに対し、50億ドル(約4500億円)を資本注入すると発表した。GM本体への緊急融資も10億ドル(約900億円)上積みする。いずれも金融安定化法で定めた公的資金枠から拠出する。経営難に陥っているGMへの追加支援となる。
 資本注入は、米財務省がGMACの優先株を購入する形で実施。GMへの緊急融資の上積みは、同社がGMACの銀行持ち株会社化を支援するための資金として提供する。
 米政府は自動車大手の資金繰りを支援するため、金融安定化法で定めた公的資金枠からGMに134億ドル、クライスラーに40億ドルの緊急融資を決定。GMACへの資本注入とGMへの追加融資はこれとは別枠の支援となる。



百貨店、改装を相次ぎ延期・凍結 小田急・東急百など
 百貨店が相次いで改装工事を延期・凍結する。小田急百貨店は主力の新宿店(東京・新宿)の改装の一部を当初の2009年秋から10年度以降に先送りする。東急百貨店も主力の東横店(東京・渋谷)の改装を凍結する。百貨店業界では10年から新規出店や増床計画が目白押しだが、深刻な消費不振で投資効果を読みづらく、設備投資の延期や中止の動きが広がりそうだ。
 小田急百は全店売上高の6割を占める新宿店で、15億円かけて09年6月から着手する予定だった紳士服、家庭用品、子供服売り場の改装を延期する。改装時期は消費動向を見ながら、改めて詰める。



ガザ空爆 報復のスパイラルに陥るのか(12月30日付・読売社説)
 またも報復のスパイラルに陥るのだろうか。
 イスラエル軍が、パレスチナ自治区ガザに大規模爆撃を行った。これに対し、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスなどは、ロケット弾による報復攻撃を本格化させている。
 軍事的対立が深刻化すれば、中東和平の実現が一層遠のくばかりではない。中東全域の情勢も不透明さを増すだろう。双方は直ちに軍事行動を停止すべきだ。
 米欧やアラブ諸国を含む国際社会も、停戦の方策を探り、圧力をかけることも必要だろう。
 イスラエルは、今月、ガザにおける停戦が終了した後、数百発のロケット弾攻撃がガザから行われた、と空爆を正当化した。
 ただ報復にしては、今回のイスラエル軍空爆は、均衡を欠くほど大規模で激しかったようだ。一日だけで200人を超える死者数は、1967年の第3次中東戦争後、最多である。
 その背景に、来年2月に予定されるイスラエル総選挙が挙げられる。連立与党のカディマ労働党は、対ハマスなどで強硬路線を掲げる右派政党リクードにリードを許している。政府は、弱腰批判を避ける必要に迫られていた。
 来月20日のオバマ米次期政権発足前のタイミングで打って出た、との見方もある。外交的手法の重視を公約に掲げてきたオバマ氏が、ハマスに対し融和姿勢を見せるのではないか、との懸念がイスラエルにはあるという。
 だが、大規模空爆ハマスの弱体化につながるかどうかに関しては、疑問視する声が強い。
 2007年6月、ハマスがガザを武力制圧して以降、イスラエルと米国はガザへの経済封鎖を通じてハマスつぶしをもくろんだが、ハマスのガザ支配は強まった。
 06年のパレスチナ評議会選で、ハマス過半数を獲得した現実ももう一度想起すべきだろう。ハマスを排除し、あくまでアッバスパレスチナ自治政府議長との和平交渉を継続する戦略は、見直す時期なのではないか。
 ハマスなどイスラム原理主義勢力の姿勢も、極めて問題が多い。イスラエル生存権を認めようとせず武力放棄も拒んでいる。独りよがりの主張というしかない。これで、パレスチナ住民の困難な生活をどう改善に導くのか。
 何より、分裂したパレスチナ内部を立て直すことだ。そのためにハマスは、アッバス議長との協調を模索し、イスラエルとの交渉に参加する道を探るべきだろう。