(つд⊂)ゴシゴシ新聞

現代自動車、日本市場撤退を検討
現代(ヒョンデ)・起亜(キア)自動車は24日に、今年下半期から日本での販売が月20台水準まで下がっており、日本市場からの撤退も考慮することにした。海外営業本部は日本市場に対する広告やマーケティング活動を中断した。今年上半期には日本法人の従業員の半分をリストラした。50を超える販売網のほとんども現代自動車のパンフレットだけ置き他のブランドとともに営業している。同社は来年初めに現代モービスと現代製鉄の日本支社を統合した法人を運営する計画だ。
 また、予定されている役員人事で、新規昇進者を昨年より10〜15%程度減らすことにした。先週開かれた人事委員会で来年の販売状況が今年下半期よりも厳しいとみて来年まで役員昇進を最小限にとどめることにしたもの。



トヨタ、営業赤字1500億円 09年3月期、販売不振と円高直撃
 トヨタ自動車は22日、2009年3月期の連結業績(米国会計基準)の予想を下方修正した。本業のもうけである営業損益は1500億円の赤字になる見通し。営業損益段階での赤字はデータが残る1941年3月期以来、初めて。前期に過去最高となる2兆2000億円超の利益を上げたが、世界的な販売不振と急激な円高が直撃し、2兆円を上回る営業損益の悪化となる。
 今期の売上高は前期比18%減の21兆5000億円(従来予想は23兆円)の見込み。



景気判断「悪化」…ITバブル崩壊以来6年10カ月ぶり 12月の月例経済報告  
 与謝野馨経済財政担当相は22日の関係閣僚会議に、12月の月例経済報告を提出した。景気の基調判断について前月の「弱まっている」から「悪化している」にあらためられ、3カ月連続の下方修正となる。「悪化」の表現が使われるのは、IT(情報技術)バブル崩壊後の平成14年2月以来、6年10カ月ぶり。輸出の不振が企業収益や設備投資の大幅な調整を招いており、米国の金融危機に端を発した景気後退が日本の実体経済に押し寄せ、本格的な不況突入の様相を見せ始めている。
 基調判断の下方修正は今年に入って7回目で、経済状況は急速に厳しさを増している。「悪化している」との表現に変えた根拠は、景気を判断する主要11項目のうち設備投資、住宅建設、生産、企業収益、企業の業況判断、雇用情勢の6つが下方修正され、企業活動を中心とした経済の悪化が鮮明になったからだ。
 こうした経済状況から、日本経済の先行きについては「当面、悪化が続く」と厳しい見方を示している。



経済は異常な状況、政策も異常な選択許される=与謝野担当相
 与謝野馨経済財政担当相は22日、日本経団連の会合であいさつし、世界的な金融危機によって経済は「異常な状況」にあるとの認識を示し「政策も異常なことを選択することが許される」と述べた。
 さらに「これからも政府は、財政・税制・金融政策、その他のあらゆる政策資源を駆使して、この経済の難局を乗り切っていく」との姿勢を示した。 
 与謝野担当相は「1929年にも同じような経済危機が来たが、当時の人々は危機との認識をまったく持っていなかった。しかし今は、きちんと経済危機、金融危機との認識を経済界もわれわれも持っているのはましだ」と指摘。その上で、銀行等保有株式取得機構の株式買い取りや日銀のコマーシャルペーパー買い取りは「普段の経済の原理からは出てこない政策だが、現在の経済の状況はこうした政策的なあらゆる手段を取ることを許されるだろう」との認識を示した。



輸出額、最大の減少 11月26.7% 米欧アジア向け総崩れ
 財務省が22日発表した11月の貿易統計速報(通関ベース)で、輸出総額は前年同月比26.7%減の5兆3266億円となり、月次の統計が比較可能な1980年以来、過去最大の減少率になった。米欧の金融危機に端を発した世界経済の低迷を背景に、自動車や半導体などの輸出が落ち込んだ。米国向け輸出が過去最大の減少率になったほか、欧州連合(EU)やアジア、中東、ロシア、中東欧向けの輸出も軒並みマイナスとなった。
 輸出額から輸入額を引いた貿易収支(貿易統計ベース)は2234億円の赤字になった。貿易収支は10月も赤字で、2カ月連続の貿易赤字は80年10―11月以来、約28年ぶり。



ワーナー・ミュージック、ユーチューブから音楽ビデオ引き上げ
 米ワーナー・ミュージック・グループは20日、動画共有サイトのユーチューブに対し、傘下アーティストのすべての音楽ビデオクリップを削除するよう求めた。契約交渉の決裂が理由だとしている。
 両社の交渉は20日未明、ワーナー側がユーチューブの膨大なトラフィクが生み出す潜在的な収益について、より大きな配分を求めたことなどで決裂した。
 ワーナー・ミュージックは声明で「レコーディングアーティストやソングライター、レーベル、版元が提供する価値を適切かつ適正に報うことのできない条件を受け入れることはできない」としている。
 米調査会社コムスコアによると、ユーチューブの10月の米国での閲覧者数は1億人以上だった 
 レッド・ホット・チリ・ペッパーズなどのアーティストを抱えるワーナーは、大手音楽会社としては初めて、ユーチューブと2006年に交渉を開始していた。



グーグル検索ランキング、トップはモバイルが「mixi」、パソコンが「yahoo」
 グーグルは22日、2008年の日本での検索キーワードランキングを発表した。パソコンのトップは昨年と同じく「yahoo」で、昨年から上位に大きな変化はなかった。一方、今回初めて発表したモバイルでは3位に「モバゲー」が入るなど、パソコンと携帯電話での使われ方の違いをうかがわせた。
 2008年1月から12月22日までにグーグルで検索された回数をランキングにした。検索された実際の回数は明らかにしていない。モバイルのランキングを発表するのは日本が初めてで、グーグルが検索エンジンを提供している携帯電話会社の検索機能は含まれていない。
 モバイルの上位にはmixiモバゲータウンSNS大手のほか「2ちゃんねる」「痛いニュース」が入ったのが特徴。パソコン向けで3位だった「Wiki(pedia)」は12位、5位の「価格」は20位にとどまった。またモバイルの上位20以内にはアダルトサイト関連のキーワードが「3、4つ含まれていた」(グーグル広報)が、ランキングからは除外した。



世界の粗鋼生産、11月は19%の大幅減 米は38%落ち込む
 世界鉄鋼協会(ワールドスチール、旧国際鉄鋼協会=IISI)が22日まとめた11月の世界粗鋼生産(速報値、66カ国・地域)は8904万トンで、前年同月比19%減と大幅に落ち込んだ。この9月に6年ぶりに前年実績を下回って以降、3カ月連続のマイナス。11月はアジアや欧米など、ほぼすべての地域で減少率が2ケタとなった。世界規模で製造業の生産調整が進み、鉄鋼需要が急減している。
 世界生産のおよそ4割を占める中国は前年同月比12.4%減、米国は同38.4%減となった。欧州連合(EU)の減少率は、7カ月ぶりのマイナスとなった10月の9.8%(確報値ベース)から24.8%に拡大。日本も10月の2.7%減(同)から12.9%減になった。



「M−1」視聴率23・7%、過去最高 クラブW杯決勝は12・8%
 21日夜、テレビ朝日系で放送された若手漫才日本一を競う「M−1グランプリ2008」決勝戦の平均視聴率が、23・7%(関東地区)と過去最高をマークしていたことが22日、ビデオリサーチの調べで分かった。関西地区も過去最高の35・0%。
 優勝した「NON STYLE」は、大阪出身の石田明(28)と井上裕介(28)のコンビで、結成9年目。優勝候補の「キングコング」が早々と姿を消す意外な展開で視聴者を引きつけた。
 また、同じ時間帯に中継されたサッカーFIFAクラブワールドカップリガ・デ・キト×マンU」決勝(日本テレビ系)の視聴率は12・8%(関東地区)。同日午後4時からの3位決定戦「パチューカ×ガンバ大阪」(同)も13・5%(同)と高視聴率だった。



livedoor Blogが5周年。ブログ開設数は270万超に
 ライブドアは19日、ブログサービス「livedoor Blog」のブログ開設者数が270万人を突破したと発表した。
 livedoor Blogは、2003年11月にベータ版を、2003年12月19日に正式サービスを開始したブログサービス。270万突破を発表した、12月19日はサービス開始5周年にあたる。
 ライブドアによれば、2008年12月現在でブログ開設者数が270万人を突破したほか、Netratings調査による月間ユニークユーザー数は約1800万人になるという。また、ブログ投稿数は月間350万超だとしている。



替え歌「初音ミク」人気 「クリスマス中止運動」盛り上がる(COLUMN)
クリスマスシーズンが近づくと、例年のようにインターネットコミュニティーから聞こえて来るのか、「クリスマス中止のお知らせ」だ。独身者などが、シーズンの浮かれた様子を皮肉る運動のようなものだが、今年は「ニコニコ動画」上に関連動画も大量にアップロードされており、例年と違った盛り上がりを見せそうだ。
「ジングルベル」の替え歌を「初音ミク」が歌う
「クリスマス終了のお知らせ」は、03年ごろからネット上に登場した話題で、
「クリスマスは諸事情により中止になりました。本決定により、クリスマスイブも中止になります」
といった文言とともに、サンタクロースの墓らしき画像が掲示板にアップロードされる、というもの。「サンタが死亡したのでクリスマスも中止」という、いわばブラックジョークのようなものだが、中止の理由は、毎年様々なバリエーションが登場する。例えば、
「サンタクロースが逮捕されたため」
「サンタがバカンスでハワイにいるため」
「景気後退により、プレゼントを買うための資金が調達できなくなったため」
といった具合だ。
また、「ニコニコ動画」には関連動画がアップロードされており、人気を集めている。今年特に人気を集めている動画は、「ジングルベル」の替え歌を「初音ミク」に歌わせる、というものだ。歌詞は
「商業の罠にはまり 聖夜なんて笑わせるよ」
「キリストを知らないのに クリスマスなんてナンセンス」
「ジングルベル ジングルベル 今年のサンタは冬休み」
などと皮肉に満ちたものだ。動画はすでに7万5000回以上再生されており、コメントも3000件以上が寄せられている。コメントでは、
「大人になってから中止です」
初音ミクいいぞ」
などと盛り上がりを見せている。
「クリスマス粉砕デモ」が渋谷で計画される
「中止運動」は、インターネット以外の「オフライン」でも行われている。「バレンタイン粉砕運動」などの活動で知られる「革命的非モテ同盟」は08年12月23日夜、宮下公園(渋谷区)に集まり、「12・23クリスマス粉砕デモ」なる活動を計画している。
同同盟では、
「クリスマスそのものの意義を否定するものではない」
としながらも、当日は
「クリスマス商業主義反対!!」
カップル粉砕!!」
などといったスローガンをかかげながら、渋谷の町を練り歩くという。
書記長の古澤克大さんは、
「『盛り上がり方』については例年並みだという印象なのですが、近年、この問題についてネット媒体を中心に取り上げられることも増えていますので、注目度は確実に上がっているのでは」
と、「中止運動」の広がりに期待を寄せている。