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ノキア、ドコモ・ソフトバンク向け端末供給停止
 携帯電話機で世界最大手のノキアフィンランド)は来年初めをめどに、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルへの端末供給をやめる。日本の携帯電話市場は契約者数が1億人を超え飽和感が強まっているうえ、ノキアはシェアが0.3%程度と苦戦していた。日本での事業は今後、原則として自社販売網による高級端末の販売に特化していく。
 ノキアは1994年に日本市場に参入した。世界シェアは38%と2位以下を大きく引き離しているが、日本市場では明確な強みを打ち出せず苦戦。2007年度の出荷台数は20万台以下とシェアは0.3%程度にとどまったもようだ。



mixi、年齢制限を15歳に引き下げ。2009年春に招待制から登録制へ
 ミクシィは27日、同社が運営するSNSmixi」に関する今後のサービス展開を発表した。12月11日よりmixi内でアプリケーションやサービスを開発できる「mixi アプリ」のパートナー向けベータ版を提供するほか、12月10日には利用年齢層を15歳まで引き下げ、2009年春にはユーザー登録制へ移行する。
 年齢の引き下げに伴いユーザーサポート体制を強化すると同時に、利用規約に反する書き込みを監視するシステムを増強。また、コミュニティの閲覧や投稿、友人検索機能については青少年ユーザーの機能を制限するほか、青少年にふさわしくないと判断したレビューや広告の閲覧を制限する。新規登録時のユーザー登録必須事項も拡大。新たに生年月日の登録が必要になる。
 また、2009年春には、mixi以外のサービスやアプリケーション、端末でmixiのデータを利用したサービスの提供が可能になる「mixi Connect」を公開。すでに発表されている「mixi年賀状」はこの仕組みを先行して採用したものだという。



2008年ヒット商品番付横綱は「該当なし」〜SMBCコンサルティング発表
 SMBCコンサルティングが2008年のヒット商品番付を27日(木)に発表。注目された横綱は「該当なし」となり、景気の減速や、価格の高騰、食の安全に対する不信感などから「消費者に生活防衛意識が芽生えた」(同社)というこの一年を象徴する番付となった。なお大関には『アウトレットモール』と『5万円パソコン』。続いて関脇には『篤姫』と『花畑牧場「生キャラメル」』、小結には『ランニング&自転車』と『Wii Fit』がそれぞれ位置している。
 今年の“ヒット商品横綱”は「該当なし」・・・。この結果について同社は「社会にインパクトを与える実力と人気を併せ持つヒット商品は見当たらず、横綱不在の年となった。(同じく横綱不在となった)10年前は、その後3年間横綱不在が続いたが、今回も大型ヒット商品が生まれにくい環境は続くと思われる。だが、それは消費の冷え込みを示すのでなく、選択の対象が変わったとみるべきであり、消費者の心をとらえるヒット商品は必ず生まれてくるだろう」と分析する。
 相撲の番付形式でその年に流行した“ヒット商品”を発表する同番付は、個別の商品に限らず人物や社会現象なども対象となる。番付の順位は、出荷台数や売上高などの実績だけでなく、その商品がマーケットに与えた意義や影響力、成長性などを総合的に判断して決定している。



イー・モバイル、2年契約で約6万円割引の新プラン
 イー・モバイルは、新たな料金プランとして、2年間の利用を前提にした「スーパーライトデータプラン にねん2480」を12月1日より提供する。
 これまで同社では、2年契約のプランとして、初期費用から4万8000円割り引く月額2000円〜5980円の「スーパーライトデータプラン にねん」や、6万9600円割り引く月額2900〜6880円の「スーパーライトデータプラン にねんMAX」を提供してきた。
 今回発表された新プラン「スーパーライトデータプラン にねん2480」は、セット販売対象の高機能端末や小型パソコンがさまざまな価格で販売されることに対応するため、提供されることになった。
 契約すると、初期費用から5万9520円割り引きされ、月額利用料は2480円〜6460円となる。



パナソニックの今期、純利益89%減 2800億円の下方修正
 パナソニックは27日、2009年3月期の連結純利益が前期比89%減の300億円になりそうだと発表した。従来予想は10%増の3100億円を見込んでいたが、2800億円の下方修正で一転して大幅な減益となる。金融危機を契機とした世界的な景気減速でデジタル家電の販売が落ち込む。株価下落で持ち合い株などの評価損を計上することも響く。
 売上高は6%減の8兆5000億円と7000億円下方修正した。景気の急減速で個人消費が低迷、年末商戦での薄型テレビやデジタルカメラの販売が落ち込む。カーナビゲーションなど車載機器の販売も自動車市場の低迷で減少する。
 営業利益は35%減の3400億円と2200億円下方修正し、株式評価損や構造改革費用の計上などで税引き前利益も77%減の1000億円と4000億円下方修正した。



インドで同時テロ 1邦人含む101人死亡
 【ニューデリー=長沢倫一郎】インド西部の商都ムンバイで26日夜(日本時間27日未明)、武装集団が中心部の高級ホテルや駅などをほぼ同時に襲撃する大規模なテロが起きた。ロイター通信によると、銃の乱射や爆弾などで外国人6人を含む101人が死亡した。日本人で三井丸紅液化ガス社員の津田尚志さん(38)が死亡、別の邦人1人も負傷したことが分かった。高度成長を象徴する商都での同時テロは、印経済の減速要因となる恐れもある。
 武装集団は人質をとってホテルに籠城(ろうじょう)、市内ではなお散発的に銃撃戦も続いている。有力テレビ局NDTVは「デカン・ムジャヒディン(イスラム戦士)」を名乗る組織が事件後に犯行声明を出したと報じた。同組織はイスラム過激派との見方もあるが、実態は不明。過去にインドで起きたテロ事件では名前が出ていない。



日米欧企業にも混乱、インド進出にも影響 インド同時テロ
 【ニューデリー=長沢倫一郎】同時テロの標的となったムンバイはインド準備銀行(中央銀行)が本店を置くインドの金融センター。ムンバイ証券取引所が取引中止を発表したほか、数多く進出している日米欧の金融機関の業務にも混乱が出た。鉄道駅などを狙うケースが多かったこれまでのテロと異なり、今回はビジネス街の名門ホテルが襲撃を受けており、外国企業のインド進出に影を落とすことを指摘する向きも出ている。
 主に地元住民が使う商店街や通勤列車を狙っていたこれまでのテロに比べ、首都ニューデリーと並ぶビジネスの中枢を直撃した今回は、経済への影響ははるかに大きいと予想される。中でも老舗の高級ホテル、タージ・マハルが被害を受けたことは象徴的。タージ・マハルを襲った犯行グループは、現場にいた利用者の中から米国と英国のパスポート所持者を割り出し、彼らを人質に取ったと伝えられる。



相続税の抜本改革先送り、自民税調「景気後退時は困難」
 自民党税制調査会津島雄二会長)は27日、2009年度税制改正の焦点だった相続税の抜本改革を先送りする方針を固めた。景気後退局面を迎えるなかで、最高税率の引き上げや課税対象の拡大、課税方式の変更は困難と判断した。来月中旬にまとめる09年度税制改正大綱にこの方針を盛り込む。
 同日午前の党税調正副会長・顧問らの会合は先送り論が続出。税調幹部は会合後、「デメリットが多過ぎる。とても来年度税制改正で結論が出そうにない」と語った。



高齢者医療巡る発言、首相が陳謝 民主・鳩山氏は批判
 麻生太郎首相は27日昼、医療サービスを受ける高齢者について「たらたら飲んで食べて何もしない人の分の金を何で私が払うんだ」などと経済財政諮問会議で発言したことについて「病で床におられる方の気分を害したなら、その点はおわびする」と陳謝した。首相官邸で記者団に語った。
 発言の真意について「趣旨は(病気の)予防っていう話を全然考えに入れてない今の制度はいかがなものか」ということだと弁明。その上で「健康管理をする人、しない人ですごい差が出てくる。予防にも力を入れることで医療費全体を抑制できるという観点(が必要だ)」と強調した。
 民主党鳩山由紀夫幹事長は同日午前、首相発言に関して「言葉だけの表面的な問題ではない。考えそのものが首相にふさわしいのかということ自体が問題になってきている」と批判した。公明党太田昭宏代表も首相官邸で記者団に「不適切な発言だ。よく真意を周りの人に聞いていただければ」と語った。



建設機械出荷額、10月は7.3%減 6年ぶりの大幅減
 日本建設機械工業会が27日発表した10月の建設機械出荷額は前年同月比7.3%減の1992億円だった。減少率が5%を超えたのは2002年9月の9.6%以来ほぼ6年ぶりとなる。世界的な景気減速で外需の伸び率が9月の20.4%から1.8%に縮小したうえ、国内向けが22.9%減と大幅に落ち込んだ。
 輸出総額は1381億円だった。構成比が4割を超える油圧ショベルが2.9%増と、9月の27.3%増から急減速した。ミニショベルも5割以上減った。
 国内の出荷額は612億円。建機本体10分野のうち、8分野で2ケタ減少した。構成比の大きい油圧ショベルは31.0%減、建設用クレーンは24.4%減だった。



10月のリース取扱高19.3%減 6カ月連続で2ケタ減
 リース事業協会(東京・千代田)が27日発表した10月のリース取扱高は4893億円と、前年同月に比べ19.3%減った。前年実績を下回るのは17カ月連続で、5月から6カ月連続で2ケタ減が続いている。10月の減少率は、過去最大だった5月の21.8%減に迫る水準。景気が後退局面に入り、企業によるリース利用の落ち込みがいっそう鮮明になってきている。
 全体のほぼ3分の1を占める情報通信機器がソフトウエアやコンピューター関連の落ち込みで1748億円と13.6%減ったほか、製造業向けの産業機械が設備投資抑制により41.3%も減ったのが目立った。事務用機器や医療機器も2ケタ減となるなど、すべての分野で前年を下回った。



ガソリン店頭価格127.9円に 1年7カ月ぶり安値
 石油情報センターが27日まとめた調査によると、25日時点のレギュラーガソリンの給油所店頭価格(全国平均)は1リットル127.9円と前週に比べ4.1円下がった。130円を下回るのは2007年4月以来1年7カ月ぶりで、暫定税率が失効していた08年4月の水準を下回る。価格の下落は16週連続。
 原油価格の下落や給油所間の競争激化などが主な原因。最も高かった8月初めの185.1円と比べると、31%下がった計算だ。



ティファニーの8―10月、純利益56%減 既存店の販売低迷
 【ニューヨーク=杉本晶子】米宝飾大手ティファニーが26日発表した2008年8―10月期決算は、売上高が前年同期比1.4%減の6億1800万ドル(約590億円)。純利益が前年同期比56.9%減の4300万ドルだった。既存店比較の売上高は全世界(為替効果除く)で7%減った。販売低迷を受け、人員削減を実施するほか、新規出店も抑制する計画だ。
 既存店比較の売上高は米国で14%減と低迷。売れ行きは月を追うごとに悪化し、8月6%減、9月15%減、10月20%減となっている。11月は10月よりも軟調となる見通し。金融危機を受けて高額品の購入を控える動きが広がっており、11月―09年1月期の米国の既存店売上高は「25―35%の減少」を見込む。



パチスロが未曾有の危機 ギャンブル性ないとダメなのか(COLUMN)
ギャンブル性が規制対象になったことなどから、パチスロ人気がかつてないほど落ち込んでいる。関連機器販売が7〜8割も減少するほどなのだ。業界では、ゲーム性向上などの努力をしているが、その成否は見えないままだ。
全国のパチスロ台は1年で2割減少
パチスロは、確かに人気がなくなっています。それで、パチンコに力を入れて、スロットマシンの割合を減らしていますよ」
パチンコホール最大手のマルハン京都市)の広報担当者は、こう明かした。
同社では、パチスロの割合は、2007年4月に34%だった。それが、08年6月には27%にまで下がったという。その分、パチンコ台が増えた計算だ。
人気が低下したのは、04年7月の風営法施行規則改正で、ギャンブル性の高いパチスロの「4号機」が禁止されたことがある。パチンコ依存による多重債務などが社会問題になったからだ。その結果、07年9月までにスロットは「5号機」に置き換わり、1日で100万円以上も稼ぐことは難しくなった。5号機では、せいぜい2〜3万円とされる。
次に、影響を与えたと言われるのが、06年12月に成立した改正貸金業法だ。年収の3分の1を超えて貸せないなど金額や金利で足かせがはめられ、ヘビーユーザーが消費者金融からパチンコ代を借りにくくなった。
その結果、全国のパチスロ台は、07年末に前年比で2割ほども減少した。さらに、その影響は周辺機器にも及んだ。パチスロ用のメダル自動補給装置やセンサーなどの売り上げが、08年度は前年度比7〜8割も大幅に減少したというのだ。パチンコホール側が、パチスロ低迷で設備投資に二の足を踏んでいることが背景にある。
パチンコはゲーム性の自由度が高まる
風営法の遊技機規則改正では、パチスロのゲーム性も大幅に制限された。例えば、旧4号機では、ボーナスが出ているときにある一定のボタンの押し方をすることでメダルを多く獲得できた。それが、5号機ではなくなったのだ。
「その結果、だれがどんな打ち方をしても、同じ枚数を獲れるようになりました。攻略の要素が制限され、ユーザーの方には面白くなくなったんですよ」(マルハン広報担当者)
その一方で、パチンコは、ゲーム性の自由度が高められた。例えば、ギャンブル性の高いタイプの台と低料金で長い時間楽しめるタイプの台を合わせて、それぞれの良さを折衷した台を作れるようになった。マルハンでは、「ゲーム性が高まった面白いパチンコ台になって、集客に貢献しています」と話す。同社では、1円パチンコも導入して、初心者や女性など様々なユーザーに楽しめるようにしているという。
ただ、パチスロ機メーカーも、巻き返しに必死のようだ。シェアトップのセガサミーホールディングスは、07年9月の中間決算で初の営業赤字に転落したものの、担当者が次のように話す。
「例えば、『ハードボイルド』という台なら、規制の範囲内で、遊び方を指示するナビゲーションのART機能を4号機と同じように付けるなど、ゲーム性を取り戻す開発努力をしています。まだ、売り上げは低いですが、実績は戻ってきていますよ」
もっとも、パチンコよりギャンブル性が高いことが人気だったのがパチスロ機。以前の人気を回復できるまでになるかは、未知数だ。