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次世代高速無線、松下・セコムなど参入 回線借りサービス
 松下電器産業やセコムなどは2009年春にも次世代高速無線を使った通信サービスに乗り出す。松下はパソコンなどに高速ネット機能を搭載、セコムは子供の安全を確保するための防犯システムを開発する。次世代無線はKDDIウィルコムの2陣営が来年サービスを始める計画で、松下などは2陣営から回線を借りて参入する。総務省も回線借り方式による競争を後押ししており、異業種の進出によって多彩な通信サービスが競い合うことになる。
 次世代高速無線は通信速度が毎秒40メガ(メガは100万)―100メガビット。屋外のパソコンなどからADSL(電話線を使ったデジタル高速通信)並みの速度でネットに接続できる。松下、セコム、富士通フジテレビジョンなどが新事業を計画。時速100キロメートル以上で走る鉄道や車からもネットに安定接続できる特長を生かし、高度な通信サービスを個人や企業に提供して製品などの販売増につなげる。



東宝配給「崖の上のポニョ」、興行収入100億円突破
 東宝が配給する宮崎駿監督の最新作「崖の上のポニョ」の興行収入が18日時点で100億円を突破した。邦画で100億円を突破するのは、2004年の同監督の「ハウルの動く城」以来4年ぶり。同名の主題歌も携帯電話向け音楽配信で150万件を突破し、08年の上位5曲に入るなど人気を呼んでいる。
 7月19日の公開から31日間で興行収入は101億円、観客動員数は843万人を超えた。同じ期間での100億円達成は、過去の宮崎作品と比較すると「千と千尋の神隠し」(興行収入304億円)の25日間には届かないものの、「ハウルの動く城」(同196億円)の33日、「もののけ姫」(同193億円)の43日を上回る好調な出だしとなった。
 同名の楽曲の売れ行きも好調。ヤマハミュージックコミュニケーションズ(東京・渋谷)によると、CDシングルは35万枚を出荷した。



セブン&アイ、食品・日用品の格安販売店 25-30%割安に
 セブン&アイ・ホールディングスが衣食住に関連した商品を格安で販売するディスカウント店に進出する。29日に東京都内に1号店を開業。一般のメーカー品などを従来のイトーヨーカ堂の店より25―30%安く販売する。所得の伸び悩みやガソリン高などで家計は節約志向を強めており、低価格タイプの店がグループ内に必要と判断した。
 新型店は「ザ・プライス」の店名で展開する。ヨーカ堂の2階建て小型スーパー、西新井店(東京・足立、売り場面積3000平方メートル)を全面改装し、生鮮品を含む食品、衣料品、小物家電、日用品などを扱う。売れ筋に絞り込むことで品目数をヨーカ堂より3割以上減らす。セブン&アイプライベートブランド(PB=自主企画)品は扱わず、メーカー品の低価格販売を売り物にする。



ゲーム開発者争奪 学生の作品を任天堂が配信
 家庭用ゲーム各社がソフト開発者の確保・育成を強化する。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は人材発掘プロジェクトを立ち上げ、カプコン中途採用を拡大。任天堂は大学生やゲーム専門学校生が制作したソフトを携帯型ゲーム機用にインターネットで配布する試みを本格化する。ソフトの海外出荷が増えるなか、優秀な人材を囲い込んで国際競争力を高める。
 SCEは10月、外部から優秀なクリエーターを発掘するプロジェクトを始める。ゲームなどの企画を一般公募し、優秀な企画を持ち込んだ人材とは業務委託契約を締結する。ソフト開発用のオフィスや機材を提供するほか、ゲーム開発中の生活費も負担。ソフト完成後は売上高に応じた印税を払い、会社設立などの相談にも応じる。



コンパクト型デジカメ キヤノンソニーが累積出荷1億台
 デジタルカメラ世界首位のキヤノンと2位のソニーの争いが激化している。キヤノンは19日、コンパクト型デジカメの累積出荷台数が8月中旬に1億台を達成したと発表。ソニーも6月中旬に同型が世界で初めて1億台を突破したことを明らかにした。デジカメは世界市場が拡大を続けるが、価格下落により収益力には陰りが見えつつある。2強は規模のメリットを追求し、競争力を高める構えだ。
 ソニーは1996年の「サイバーショット」発売以来、現在までに155機種を販売した。世界初の液晶モニター搭載のコンパクト型「QV―10」を発売したカシオ計算機とともに初期のデジカメ市場をリードした。
 キヤノンは96年にコンパクト型の1号機「PowerShot600」を発売し、現在までに106機種を販売。当初、フィルムカメラからデジカメへの移行が遅れたが、2000年のヒットシリーズ「IXY DIGITAL」発売を機に攻勢に転じた。03年にソニーからデジカメ世界首位を奪取し、これまでその座を堅持している。



商社、航空機リース拡大 「コスト面で有利」、需要広がる
 総合商社が航空機リース事業を強化する。三菱商事は他社の買収や人材確保を進めやすくするため、本体と子会社に分散する関連部門を集約。住友商事日本航空からリース契約を初めて獲得した。燃料高で経営効率化が急務の航空会社は、所有機体を売却してリースに切り替える動きが広がる見通し。三菱商事は5年後に倍増の120機、住商は3、4年後に5倍の百機へ増やす計画だ。
 両社が力を入れるのは航空機を持ち、リース終了後に別の貸与先や転売先を探すオペレーティングリースと呼ぶ事業。三菱商事は商社首位の60機、住商は2位の19機を持ち、内外の航空約15社にリースしている。



日銀総裁「景気、停滞している」「回復は先ずれ」
 日銀の白川方明総裁は19日、金融政策決定会合後の記者会見で、国内景気について「エネルギー・原材料価格高や輸出の増勢鈍化を背景に停滞している」との認識を示した。背景として「交易条件の悪化で企業の設備投資が横ばいとなっており、個人消費も弱めの動きとなっている」と説明。先行きについては当面停滞を続ける可能性が高いとしながらも、「企業は設備や雇用を過剰に抱えておらず、海外経済が減速を脱するにつれて、次第に緩やかに成長経路に復する」との見通しを改めて示した。
 一方、リスク要因として「国際金融市場が不安定で、米欧金融機関は損失を出している。米経済も下振れリスクがある」と述べた。
 同日の公表文で「次第に緩やかな成長経路に復していく」とした日本経済の回復時期について「きょうの議論を踏まえて出た印象としては、足もと停滞している分、(回復が)先ずれしている」と述べた。そのうえで「上下リスク要因と同様に(回復時期についての)不確実性は大きいので、毎回点検していく」と説明した。



iPodナノで事故17件 充電中に過熱、2人やけど
 経済産業省は19日、米アップルの携帯音楽プレーヤー「iPodナノ」が充電中に過熱し、壊れて作動しなくなったり火花が散ったりするなどの事故が17件あったと発表した。このうち過熱した製品に触って2人が指に軽いやけどを負った。経産省リチウムイオン電池のバッテリーに欠陥があるとみて分析を急ぐとともに、注意を呼びかけている。
 経産省によると、事故を起こしたのは第1世代と呼ばれる初期のiPodナノのうち、容量2ギガ(ギガは10億)バイトと4ギガバイト。対象製品は2005年9月―06年9月に計約180万台が販売されている。



小売り大手、包装材を大幅減量 ファミマ、弁当で6割
 小売り大手が商品に使う包装材の使用量を大幅に減らす。ファミリーマートは2009年初めにも弁当の包装を簡素化し、使用量を重量ベースで6割削減。三越と、J・フロントリテイリング傘下の松坂屋は食品のポリエチレン袋を薄くする。改正容器包装リサイクル法(改正容リ法)で求められた包装材削減につなげると同時に、値上げが続く原料コストを節減する狙いもある。
 ファミマは現在、弁当類の表面全体をラップしているが、フタと容器のつなぎ目だけを包装する方式に切り替える。強度向上のためフィルム状のポリエチレンを主体とした樹脂から、硬質なPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂へ変える。使用樹脂を年間450トン減らし、調達費を数千万円ほど削減する。



日立、「指静脈マネー」を09年にも実用化 JCBと実証実験
 日立製作所はレジなどで指をかざすだけで支払いができる「指静脈マネー」を実用化する。指の静脈の形を読み取って本人かどうか見分ける仕組みで、利用者は現金やクレジットカードを持たずにスポーツクラブやゴルフ場、ホテルなどで料金を払えるようになる。カード大手のジェーシービー(JCB)と組んで年内にも大規模な実証実験を行い、早ければ来年にも実用化する考えだ。
 指の中には網の目のように静脈が張り巡らされており、1人ひとりパターンが異なる。利用者はまず、自分の静脈のパターンと支払口座をカード会社に登録。店頭にある読み取り装置に指を置き、登録済みの利用者と認証されれば、口座から料金が引き落とされる仕組みだ。



若ノ鵬逮捕 力士の品格をどう教えるか(8月20日付・読売社説)
 不祥事が続く中、今度は幕内力士が逮捕されるという前例のない事態である。相撲界は待ったなしで改革に取り組まねばならない。
 大相撲のロシア人力士、若ノ鵬大麻所持容疑で逮捕された。落とした財布に大麻成分を含むたばこが入っていた。「ロシア人にもらった」と容疑を認めている。
 自宅マンションや、所属する間垣部屋の個室から大麻吸引用のパイプも見つかった。警視庁は常習の疑いがあるとみている。
 部屋の親方や力士は気付かなかったのか。ほかの力士に譲ったことはないのか。徹底した捜査を望みたい。
 日本相撲協会は近く理事会を開き、処分を決める。相撲ファンを裏切る言語道断の犯罪である。解雇は避けられまい。
 20歳の若ノ鵬は2005年春場所初土俵を踏み、昨年11月の九州場所で新入幕を果たした。先の名古屋場所では、前頭筆頭まで番付を上げた。
 スピード出世の一方で、素行の悪さも指摘されていた。5月の夏場所では、負けた腹いせに風呂場の棚を壊し、相撲協会から厳重注意を受けた。人間としての基本ができていない証しだろう。
 名古屋場所では、幕内力士42人のうち、外国人が14人を占めた。各部屋は、日々の稽古(けいこ)や生活を通して、外国人力士に心構えや風習を教えている。
 だが、概して体格に恵まれた外国人力士は出世が早く、精神面が未熟なまま一人前の扱いをされるようになる。間垣部屋で番付が最上位の若ノ鵬は、その典型的なケースといえよう。
 教育が行き届かなかった間垣親方の責任も重い。弟子を竹刀で殴ったことで、親方は5月に減俸処分を受けたばかりだ。今回の件と合わせ、管理能力を問われても仕方がない。
 相撲部屋の数は53にも上る。所属力士数が1けたの部屋も多い。先輩力士から心構えなどを教わる機会が減っているのではないか。基本的には部屋任せになっている外国人力士の教育のあり方を再検討する必要もあるだろう。
 時津風部屋の若手力士が死亡した事件を受け、相撲協会は外部の有識者を理事に登用する方針だ。部屋のあり方や力士教育について、新たな発想を基に、大胆な改革に踏み切るべきだ。
 一連の不祥事で対応が後手に回った北の湖理事長は、今度こそ毅然(きぜん)とした姿勢で改革を進めなくてはならない。


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