公認会計士への途

三者増資倍増、1兆5000億円に・07年度
 特定の企業やファンドなどに新株や金庫株を割り当て、企業が資金を調達する第三者割当増資が増えている。2007年度の調達額は前年度の2倍の約1兆5000億円になる見通しだ。買収防衛の一環で、株式を持ち合う際などに実施する企業が目立つ。ただ突然の大規模増資は、1株利益の希薄化で個人など既存株主の利益を損なう恐れがあり、東京証券取引所は不適切な第三者割当増資の規制を検討している。
 第三者割当増資による調達額の増加は3年ぶり。対照的に、企業が不特定多数の投資家から資金を募る公募増資は07年度、約3500億円と前年度の3分の1に減る見込みだ。株価低迷で経営不振企業を中心に公募増資がしにくくなっている。