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スマートフォン3陣営戦い始まる・iPhoneグーグル携帯の強みと弱み <COLUMN>
 昨年11月の発表から約10カ月。グーグルのスマートフォンOS「Android(アンドロイド)」を搭載した携帯電話端末がようやくお披露目となった。その名は「T-Mobile G1」。もちろん”G”はグーグルを象徴している。
 アップルのiPhoneは、発売から2年足らずでスマートフォン市場の5位に食い込む快進撃を続けているが(IDC調べ)、その強敵と目されているのが、グーグルが率いるアンドロイド陣営だ。一方、ブラックベリー端末でスマートフォン業界のトップ走るResearch In Mortion(RIM)も、戦線拡大を続けている。米国では3陣営によるBIA(BlackBerryiPhoneAndroid)戦争が熱を帯びそうだ。
■新世代のスマートフォンOS
 なぜ、アンドロイドが米国で騒がれるのか、まず簡単に説明しよう。
 グーグルにおけるモバイル戦略の要となるのが、アンドロイドだ。普通の携帯は組み込みOSと呼ばれるタイプだが、スマートフォンは高度なOSを使って、さまざまなタイプの端末を開発できるほか、いろいろなアプリケーションを後から追加できる。その半面、メモリーやCPUに大きなパワーが必要となり、開発コストもそれだけ割高になる。
 これまでスマートフォンOSといえば、ノキア傘下の「シンビアン」やマイクロソフトの「ウィンドウズ・モバイル」、米クアルコムの「BREW」などが主流だった。一方、iPhone OSやアンドロイドは新世代と呼ばれ、パソコンのブラウザーと同じようにウェブサイトを見やすくしたほか、多様なウェブアプリケーションに対応できる。
 アップルは自社のオンラインショップ、グーグルはウェブアプリとの連携を狙っており、音楽やビデオばかりでなく仕事用のアプリケーションを利用できる高度なサービスを射程に入れている。多くの端末メーカーがこのアンドロイドOSを乗せた携帯を開発しており、来年には「アンドロイド・フォン」が複数市場に出回ることになる。
iPhoneとの違いは
 23日、ニューヨークで開催された「T-Mobile G1」の発表会は、主要経済紙や技術系メディアが大きく取り上げた。話題の中心は、先行するiPhoneとの比較だ。
 G1は、タッチスクリーンとミニキーボードを備え、グーグルマップやGメールなどグーグルのウェブ関連ツールと高度な連携が取られている。3Gネットワークの高速データ通信に対応し、GPS全地球測位システム)も装備して本格的なロケーションサービスを提供できる。
 iPhoneで評価が分かれているタッチパネル式キーボードは採用せず、スライド式のミニキーボードを搭載した。そのため、HTC製のG1端末はiPhoneに比べると一回り大きい。料金体系では、2年契約(月額60ドルから)で端末価格は179ドルと、割安感を出している。実際の販売は10月22日から始まるため、具体的なアプリケーションの内容や使い勝手のよさなどはまだわからない。
 実機を見たわけではないのでなかなか決定的なことは言えないが、メディアの論調を見ると、デザイン的にはiPhoneが勝っているとの評価が多い。たとえば、数年前にRIMが出した大衆向けスマートフォンブラックベリー・パール」では、その軽量でセクシーなデザインが衝撃的で、発表時点から大騒ぎとなった。そうしたデザイン面での騒ぎは、今回の「G1」では起こっていない。
■アプリケーション・ストアに見るiPhoneとの戦略の差
 個人的な関心としては、アンドロイド投入とともに始まるグーグルのアプリケーション・ストア「アンドロイド・マーケット」の動きが気になる。アップルの戦略はiPhoneiTunes Storeに大きく依存している。コンテンツの調達からネットによる流通・決済、使い勝手のよい端末までそろえるという垂直統合モデルは、これまでのスマートフォンビジネスにはなかった。携帯向けアプリケーションを販売する「App Store」は携帯のあり方を大きく変えようとしている。
 グーグルは、10月22日のG1発売に合わせてアンドロイド・マーケットを準備している。アップルの携帯垂直統合戦略に本格的に対抗する初めての試みといえるが、消息筋情報によると、グーグルのアンドロイド・マーケットはApp Storeとは趣がだいぶ違うようだ。オープンソースということもあり、ソフトの開発者はアンドロイド用のソフト開発ツールを使って自由に携帯アプリケーションを開発できる。
 当面グーグルは、アプリの投稿と内容説明を掲載できるサービスを用意するほか、製品紹介用のダッシュボードやユーザーの評価システムなども提供する。情報を総合すると、iTunes Storeのように映画や音楽などのコンテンツを販売するオンラインショップとは一線を画し、動画投稿サイト「YouTube」のアプリケーション版といったスタイルになるらしい。
 将来的には、アプリケーションの課金・決済サービスも提供するほか、アプリケーションのバージョン管理や対応端末の情報なども整備するようだ。
■法人市場で始まったブラックベリー VS iPhone競争
 アンドロイド登場を意識して、ブラックベリーのRIMも、スマートフォン業界トップの座を守るべく戦略を打ち出している。同社は最近「パール・フリップ(Pearl Flip 8220)」「ブラックベリー・カーブ 8350i」「ブラックベリー・ボールド9000」の3モデルを矢継ぎ早に投入し、人気シリーズの強化を進めている。
 注目されるのは、コンテンツやサービスの拡充だ。音楽配信ではiTunesおよびWindows Mediaに対応できるMedia Syncソフトを開発したほか、音楽のパーソナライズ・サービスを展開するSLACKERとの提携なども進めている。そのほかにも、SNS最大手のマイスペース、スポーツ番組の携帯動画配信(MLBNFL)との連携など、その注力ぶりは目を見張るものがある。
 RIMのブラックベリーといえば、企業向けメールやアプリケーションで圧倒的な強みを持っている。iPhoneが3Gバージョンで企業向けプッシュメールやセキュリティーを充実させ、ブラックベリーの本陣ともいえる法人市場に参入していることに対抗して、RIMもコンテンツやゲーム戦線の強化で弱みを補強しようというわけだ。同市場ではRIMとアップルの攻防が既に熱を帯びている。
◇  ◇  ◇
 こうしたRIMとアップルの競争を目の当たりにすると、今回登場したT-Mobile G1の戦力不足は否めない。せっかくミニキーボードを搭載しているにもかかわらず、企業向けの機能は不十分だ。グーグルとしては、Google Appsなどビジネス向けウェブアプリケーションとの連携で本格的な法人市場の開拓を狙っているのだろうが、戦線が広すぎて手が回らないというのが本音ではないだろうか。
 また、「シンビアン」「ウィンドウズ・モバイル」「BREW」という従来の「主流派」OSの動きも気になる。
 普及台数で最大手のシンビアンは、新世代OS陣営に対抗して、オープン化の方向を模索し始めている。一方、米国市場を中心に出荷台数を伸ばしているウィンドウズ・モバイルは静観を守っている。とはいえ、シェアの高いブラックベリーOSと新世代のiPhoneOSの攻防が激しさを増せば、何らかの対応を迫られることになるだろう。
 マイクロソフトは、サイドキック端末で有名な携帯端末メーカーのデンジャーを最近買収しており、業界では同社の資産を活用した新戦略が出てくるのではないかとささやかれている。一方クアルコムも、今回のT-Mobile G1で同社製のチップが採用されるなど、OS戦争の様子を見ながら多方面で食い込みを狙っている。
 アンドロイド陣営の強みはグーグルが展開するフリーアプリケーションの活用にある。グーグルはiPhoneばかりでなく、主流派OSの動きに目を配りながら慎重に戦略を展開しており、その真価が発揮されるのは、たぶん来年後半になるだろう。とはいえ、今回のT-Mobile G1の登場によって、BIA戦争が秒読みに入ったことは間違いない。



米金融安定化法案、大筋合意 米メディア
 公的資金を活用した金融安定化法案を巡り米政府と議会は、大筋の合意に達したもようだ。米紙ウォール・ストリートジャーナルなど主要メディアが、複数の議会幹部の話として伝えた。一両日中に上下院で可決成立する見通し。
 下院のペロシ議長(民主)は「大きく前進した。正式合意に向け文書化しなくてはならない」
と語った。(ワシントン支局)



日教組批判は「確信犯」=辞任会見で自画自賛−中山氏
 「失言とは思っていない」「宮崎での発言は確信犯」−。中山成彬国土交通相は辞表提出後の午前10時半から、国土交通省で記者会見。日教組批判については最後まで撤回しなかった。
 冒頭、中山氏は「(発言後)たくさんの方から『よく言ってくれた』といった山のようなメール、電話が深夜まで鳴り続けていた」と、自身の発言を自画自賛。その上で、「(臨時国会の)審議にいささかの支障があるとすれば私の本意とすることではない」と、辞任の理由を説明した。
 「日教組はがん」などとした発言について、「失言と思っていないのか」との質問には「はい」ときっぱり。いったん落ち着いた問題を地元の宮崎で蒸し返したことについては「確信的に申し上げた」と語った。 



ノキア、iPhone対抗機種を10月2日に発表へ=関係筋
 [ヘルシンキ 26日 ロイター] 携帯電話機メーカーのノキアが、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」対抗機種となるタッチスクリーン搭載モデルを10月2日に発表する見通し。業界関係者2人が26日にロイターに語った。
 タッチスクリーン搭載機種では、韓国のLG電子とサムスン電子のほか、複数の端末メーカーが過去2年にわたって市場投入しており、米グーグルが開発した携帯電話用基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した端末もタッチスクリーンを採用している。
 一方、携帯電話メーカー世界最大手のノキアはこれまで従来型のスクリーンしか使っていなかった。しかし2人の業界関係者によると、ノキアは10月2日にロンドンで行うアナリストおよびメディア向けイベントで、コードネーム「チューブ」という新型端末を発表する見通し。ノキアのスポークスマンはコメントを差し控えた。
 米調査会社ガートナーのアナリスト、カロライナ・ミラネージ氏は、新型端末はノキアにとって極めて重要だと指摘。「われわれはマーケットリーダーがアップルのiPhoneに応じるのを1年半待っている。ノキアには多大なプレッシャーがかかっている」と述べた。



日テレ、地上波ドラマを翌日ネット配信 11月に参入
 日本テレビ放送網は芸能プロダクションのアミューズと連携し、地上波テレビで流したドラマをインターネットで配信する。アミューズ所属のサザンオールスターズの楽曲をテーマにドラマを制作し、出演俳優もアミューズを中心とすることで、ネット配信の権利を処理しやすくした。日テレは番組コンテンツの多重活用でCM収入の落ち込みを補うことを狙う。
 11月1―9日にサザンの楽曲をテーマにした約10分の短編ドラマ「the 波乗りレストラン」33作品を地上波で放送する。このうち約10作品を放送翌日から携帯電話の日テレのサイトなどで11月中旬まで有料配信する。地上波ドラマのネット配信は、NHKも12月に連続ドラマなどを翌日にネット配信するサービスを開始する。



財務省、羽田税関人員7倍 2010年度、国際化に対応
 財務省羽田空港の国際化にあわせて羽田の税関を強化する。同空港で働く税関職員を2010年度に現在の7倍に増やし、国際線の本格就航で拡大する海外からの旅行客や貨物に対応できるようにする。不正薬物や偽ブランドなどが持ち込まれるリスクも高まるため、税関の機能を高め水際での取り締まりにも力を入れる。
 羽田空港は現在、4本目の滑走路を建設中で、2010年10月に再拡張が終わる。これにあわせて国際線の発着枠が昼間に年3万回、深夜早朝に同3万回と、合計で年6万回増える見込み。今まで国内線が中心だった羽田が国際空港に大きく変わる。


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