カモーンщ(゜Д゜щ)新聞

KDDI、日本仕様のアンドロイド発表 3社でそろう
 KDDI(au)は30日、個人向けスマートフォン(高機能携帯電話)2機種を6月上旬以降に発売すると発表した。シャープ製の「IS01」と東芝製の「IS02」で、主にインターネット接続などに使う「2台目」端末として売り込む。価格はどちらも未定。これで携帯電話3社のスマートフォンが出そろうことになり、利用者の獲得競争が激しくなりそうだ。
 IS01は米グーグルの携帯電話向け基本ソフト(OS「アンドロイド 1.6」を採用した。5.0型のタッチパネル式液晶とパソコンと同じ「QWERTY」配列のキーボードを備え、超小型ノートパソコンのような外観だが、通話機能も備える。
 Android OSのバージョンは1.6だが、タッチパネルでマルチタッチ操作ができるよう拡張した。KDDIが勧めるアプリケーションをピックアップした「au one Market」のほか、Android端末初の「セカイカメラ」や、AndroidEZナビウォークau one ナビウォーク」を利用できる。また、音楽コンテンツ「LISMO!」のAndroid版が、9月下旬以降のアップデートにより利用可能になる。シャープ製端末でおなじみの、スマートリンク辞書や名刺リーダーにも対応している。
 日本向けのカスタマイズにも注力し、ワンセグや赤外線通信も搭載。また、8月下旬以降のアップデートにより、auのEメール(@ezweb.ne.jp)やデコレーションメールにも対応する予定。Cメールは発売当初から利用できる。
 IS02は米マイクロソフトの携帯電話向けOS「ウィンドウズモバイル」の最新版「6.5.3」を搭載する。4.1型のタッチパネル式の有機ELをスライドさせるとキーボードでの入力も可能だ。
 同日会見したKDDIの高橋誠取締役執行役員常務コンシューマ商品統括本部長は「スマートフォンでは(他社に)出遅れたが、auらしさを出せた」と巻き返しに意気込みを見せた。



auAndroid第2弾、FeliCa搭載へ 秋冬商戦目指す
 「“1台持ち”のユーザーにも使ってもらえるようなAndroid端末を投入したい」――KDDIの高橋誠常務は3月30日に開いたスマートフォンIS series」発表会でこう話し、今年秋〜冬発売を目指して企画しているauAndroid端末第2弾には、FeliCa機能を投入する意向を示した。
 秋冬商戦への投入を目指すAndroid端末第2弾は、FeliCaワンセグといった携帯電話独自の機能を搭載した上で、使い勝手の良い端末に仕上げる考え。“1台持ち”ユーザーの端末として十分な機能をそろえて幅広い層に訴求し、iPhoneに正面から対抗していく構えだ。
 第2弾を開発するメーカー名などは明らかにしなかったが、高橋常務は「国内メーカーの可能性もある」「海外のグローバル端末をそのまま日本市場に投入するというのも1つのアイデア」などと話していた。第3弾以降も、市場の動向を見ながら投入していきたい考えだ。
 発表会では一瞬だけ端末の画像が表示され、フルタッチタイプの端末であることが披露された。



KDDIスマートフォン発表会見】コンセプトはスマートブック 
 高橋執行役員常務 「今までのスマートフォンは限られた人に向けたものだった。KDDIでは、人と人とのつながりを大事にしたいと考え、スマートフォンを誰でも使える、心地よいコミュニケーションツールにすることを目指した。今回発表する『IS(アイエス)シリーズ』は、従来の携帯電話に使い慣れた人にとっても使用しやすくした。その上で、グーグルが展開するオープンプラットフォームの良さを重視した。今回、パソコンと携帯電話の中間を狙い、『スマートブック』というコンセプトを提示する」
 《壇上の画面にシャープ製の新型スマートフォン『IS01』が映し出される。電子辞書のような開閉型の端末で、キーボードも付いている》
 高橋執行役員常務 「日本人に親しまれた携帯電話のデザインを生かした。使いやすい操作性を重視しており、パソコンと同じキーボード操作で入力しやすくなっている。ワンセグと赤外線通信にも対応したが、これはアンドロイド搭載端末として初の対応だ。8月下旬以降、『EZweb(イージーウェブ)』の電子メールにも対応させるなど、これまでKDDIが大切にしてきたサービスにも対応していく」
 《KDDIの高橋執行役員常務のプレゼンテーションに続いて、グーグルのアジア太平洋販売営業担当副社長のダニエル・アレグレ氏が壇上に立った》
 アレグレ氏 「今回、KDDIがグーグルが進めるアンドロイドOSのオープンソース陣営に招き入れることができて幸せだ。フリーオープンソースは、世界中どこでも使ってもらうことができ、それによって世界中でイノベーションが期待できる。今回、KDDIによってアンドロイドの能力をさらに発揮してもらい、日本の顧客に喜んでもらえるようにした。テレビ機能や、携帯電話のメールなどを利用できるようになっており、KDDIによってアンドロイドの技術が最大限に発揮できるのが幸せだ」
 《アレグレ氏の挨拶が終了し、質疑応答へ》
 −−IS01では2台目需要を狙っているようだが、どの程度の需要があると想定しているか
 高橋執行役員常務 「市場の想定は難しいが、やはり2台目端末としては爆発的な大きさの市場ではないと考えている。ただ、1台目としても使ってもらえる端末で、2台目としてだけ考えるわけではない」。
 −−販売網は
 高橋執行役員常務 「auショップでも当然展開していく考えだ。スマートフォンが国内でも盛り上がりを見せる中、auショップでも待ち望まれた製品になる。国内市場が米アップルの『iPhone(アイフォーン)』やソニー・エリクソンの『Xperia(エクスペリア)』で盛り上がっている中、その盛り上がりがISエスシリーズにつながると考えている」
 −−ISシリーズでのOS戦略は
 高橋執行役員常務 「スマートフォンでは色々なOSがあるが、メーカーと相談して対応していく。今はアンドロイドがスマートフォンの主流として動いている。それを採用することを決めた」
 −−通常の携帯電話との棲み分けは
 担当者 「アイフォンで画面が大型化され、そういった製品への興味は高まっている。アンドロイドも日本でやっと盛り上がってきたが、大多数を占めるのは従来の携帯電話端末だ。スマートフォンは段階的に拡大していくと思うが、従来の携帯電話との棲み分けは続く」
 −−端末の価格は
 高橋執行役員常務 「想定価格の発表は遠慮したい。ただ、べらぼうに高いものにはならず、顧客に届けやすい価格になる」



KDDIAndroid向けアプリ配信マーケット「au one Market」
 KDDI沖縄セルラーは、auAndroid搭載スマートフォン向けアプリ配信マーケット「au one Market」を「IS01」の発売に合わせて展開する。
 「au one Market」は、auの電話料金と合算して支払える「auかんたん決済」に対応したアプリ配信プラットフォーム。人気アプリやおすすめアプリが紹介されるほか、EZwebと同様に有料アプリケーションの支払いが可能。「auかんたん決済」は6月以降に提供され、au one Marketへの対応は8月下旬以降となる。
 また、コンテンツプロバイダーの希望に応じて、KDDIがアプリケーションの検証を行うオプションサービス「セキュリティチェック機能」なども用意される。
 アプリ紹介は日本語で掲載され、当初はAndroid Marketのへの誘導サイトとして機能する。課金システムが用意される8月下旬以降、自社サーバーで本格的なアプリ配信が開始される予定。



ネット接続サービス「IS NET」提供、期間限定「ISデビュー割」
 KDDI沖縄セルラーは、Android OS 1.6を搭載したシャープ製のスマートブックIS01」と、Windows Mobile 6.5.3搭載の東芝スマートフォン「IS02」を6月上旬以降に発売すると発表した。
 ISシリーズは、主に2台目需要を見込んだ商品となるが、スマートフォン単体での利用者向けにインターネット接続サービス「IS NET」が提供される。CDMA 1X WINにおける「EZ WIN」に相当し、利用料は月額315円。
 「EZ WIN」の利用者は申し込み手続きは不要で、ISシリーズでネット接続した場合は自動的に「IS NET」に切り替わる。「IS NET」では、急激に負荷をかける通信などを一時的に制限する場合はあるが、1カ月の通信量に制限をかけるといった天井は設けられない。
 料金プランは、au携帯電話の料金プランおよび割引サービスが適用される。KDDIでは、「プランEシンプル」「ダブル定額スーパーライト」などのパケット定額サービスを利用した場合、ISシリーズ単独利用時の国内パケット通信料の上限は月額5985円としている。
 また、発売から9月30日までにISシリーズを購入し、新規契約したユーザーを対象に、2年間最大2万6280円を割引する「ISデビュー割」を展開する。
 「ISデビュー割」は、「プランEシンプル(誰でも割契約)」の基本料月額780円、「IS NET」の利用料月額315円の合計、最大月額1095円を、24カ月に渡って割り引きするというもの。「プランEシンプル」以外の料金プランにも適用可能。
 ISシリーズは、3月31日よりKDDIデザイニングスタジオにおいて展示が開始される。タッチ&トライは「IS01」が4月初旬以降、「IS02」が4月下旬以降に順次開始される予定。



KDDI、「セカイカメラ」の頓知・とAR事業で連携
 KDDIおよび頓知・(トンチドット)は、auAndroid搭載スマートフォンと、au携帯電話におけるAR(拡張現実)技術を用いたサービスについて、共同事業化の検討に向けて連携することで合意したと発表した。
 KDDIは、Androidを搭載したスマートブックIS01」において、位置情報を利用したアプリ「セカイカメラ」のAndroid版を提供する。また、au携帯電話向けには2010年6月上旬より、セカイカメラの機能が利用できるアプリ「セカイカメラZOOM」がトライアル提供される。
 「IS01」にプリセットされるセカイカメラは、カメラを通してディスプレイに表示される現実空間に、「エアタグ」と呼ばれる位置情報と連携したコンテンツが表示され、いわゆる「AR」や「拡張現実」などと呼ばれるものの雰囲気が楽しめる。また、エアタグとともに、写真が撮影できる新機能「Air Shot」や、auオリジナルデザインのエアタグが用意される。
 「セカイカメラZOOM」は、au携帯電話をかざした方向に存在するエアタグを、カメラ映像や擬似的な地平線上に負荷して閲覧するアプリ。KDDIKDDI研究所が共同で研究開発を行っている「実空間透視ケータイ」とセカイカメラの連携によるもの。BREW4.0に対応し、アプリの動作検証が確認できたau携帯電話で利用できる。
 配信期間は6月上旬〜11月末で、期間限定のトライアルとして提供される(無料)。この成果を基に、au携帯電話におけるARサービスの事業化を検討するとしている。



米アップル、今夏にも「iPhone」新機種発売 米紙報道
 【NQNニューヨーク=古江敦子】米ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)は29日、米アップルが今年夏の発売に向け、多機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」の新機種を開発していると報じた。台湾の電子製品生産受託(EMS大手の鴻海精密工業が製造を請け負うという。
 同紙によるとアップルは、米携帯電話大手ベライゾン・ワイヤレス向けにも別モデルの開発に取り組んでいるという。第3世代の通信規格である「CDMAを採用し、関係者によれば9月にも量産体制に入る可能性があるという。アイフォーンはこれまで米通信大手AT&Tが独占販売していた。



アップル、全米直営221店とベスト・バイで「iPad」販売へ
 【シリコンバレー=岡田信行】米アップルは29日、新型の多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」を全米の直営店221店と米家電専門店最大手ベスト・バイの主要店で4月3日午前9時から販売すると発表した。ただ、インターネットでの先行予約分は一部出荷が遅れる見込みで、店頭販売分も品薄になるのは必至だ。
 アップルは無線LAN対応モデルを4月3日から発売。初日から売り出すベスト・バイのほか、アップル公認の販売店や大学などの書店でも順次販売を始める。第3世代携帯(3G)対応モデルは4月末に発売する。
 4月末には日本などでも販売する計画だ。



NHK「ゲゲゲの女房」 初回視聴率は朝ドラ史上最低の14.8%
 29日に放送が始まったNHK朝の連続テレビ小説ゲゲゲの女房」(午前8時〜同15分)の初回の平均視聴率が、関東地区で14.8%、関西地区で10.1%だったことが30日、ビデオリサーチの調べで分かった。いずれも集計を始めた昭和39年以来、同枠の初回放送分としては最低だった。
 今期から同枠の放送時間は、15分早くなった。



TBSがドラマの「見逃し配信」を開始、携帯向けも拡充
 TBSテレビは、地上波のゴールデンタイムなどに放送するドラマについて、見逃したユーザー向けにインターネット経由で番組を配信する「見逃し配信」を開始する。
 今回の「見逃し配信」の対象となるのは、4月21日に放送開始のドラマ「アイリス」と、4月23日放送開始のドラマ「ヤンキー君とメガネちゃん」。いずれも「TBS オンデマンド」を通じて、地上波放送から約48時間後に配信する予定。配信は提携先の各社のサイトにて行われ、価格は1話315円。「見逃し配信」は、今回の2タイトルを皮切りに7月以降も継続される予定。
 TBS オンデマンドでは、提携する配信先として3月23日よりパソコン・携帯向けの「テレビドガッチ」、4月1日より携帯向けの「QTVビデオ」、デジタルテレビ向けの「TSUTAYA TV」を追加する。これによりパソコン・携帯向けを合わせて提携配信先は21社となる。TBSでは今回の拡大を機に携帯向けの配信を拡充するとしており、アニメや映画など配信ジャンルやコンテンツを急速に拡大していく方針。
 同社はまた、「TBS オンデマンド」事業が2009年度通期で黒字化することも発表している。